⑥市長と一心同体?11人の市議

市長と市議会は車の両輪に例えられますが、実行役とチェック役の両輪です。その市議11人が年末、市長の行政を盛んに褒める議会報告を共同して発行しました。文面は全て同一、名前だけを書き換えるという異様な議会報告書です。驚いて全国紙の朝日と読売新聞が記事にしたほどです。

取材を受けた市議の一人が同一文章の議会報告を出す取りまとめをし、執筆も本人がしたと記者会見で答えました。その議会報告はA4版の4ページ、市の事業や行政を件数や項目で並べ、月形市長が「公約93%達成」とほぼ満点の評価をしましたが何がどう達成されたか文章による説明はありません。

市の財政状況を示す指標の表を並べて月形市長が財政を改善して市の財政力が高まったと説明。企業誘致と定住の取り組みの成果とし、平成25年度に比べ28年度の市民税と固定資産税が合わせて3億円余増えたことを強調しています。

一方、同じ3年間で市の借金である市債は13億円余減り、市の預金である基金現在高は16億円余増えています。収入の増加に比べ26億円も大きい財政改善ができたのに、そのような改善が出来た理由の説明はありません。

報告書は最後の1ページを使って新庁舎の必要さを強調し、建設しても財政が大丈夫と説明しています。市財政を詳しく見ると旧二丈、志摩町の吸収合併などによる職員の大幅削減の効果と行政サービスを極力増やさないようにして支出を切り詰め、貯金を大きく増やしたと見ることもできます。市庁舎建て替えの準備を急ピッチで進めた結果ともいえます。

この奇妙な議会報告を取りまとめ執筆も担当したと認めた市議は今、月形市長の再選を目指す選対本部の副本部長を務めています。この様な市議の有り方で市政のチェック役という両輪の役割を果たせるのでしょうか。

市庁舎の立て替えをする前に、このような市議会の有り様を正すことがまず必要と痛感し今回、市議をめざす決意をしました。

いわなが 数昭