②長期ビジョンなき長期計画

 糸島市は平成22年1月1日に誕生した新しい市です。元々は糸島郡内の14カ村が戦後までに前原市、二丈町、志摩町の1市2町に統合され8年前に1市2町の合併で糸島市となりました。

 だから、糸島市は14カ村の地理的な状況、暮らしのあり方、文化の違いが存在します。それらの地区を束ねた糸島市が、30年先、50年先をどの様に暮らしていくかが今、問われています。

 急激に人口が減っていく時代に、人口のわずか8・6パーセンの農林漁業者が支える糸島ブランドを中心にする糸島経済です。今後も糸島ブランドをどの様に盛り上げ持続していくのかも重要です。

 しかし、現在の糸島市の長期計画は糸島市となった8年前に作成された15カ年計画でしかありません。平成36年まで、あと数年先までの計画です。長期どころかほとんど、当面の計画でしかありません。

 長期ビジョンはなく、あすの糸島市が進む方向を示せない月形市政が、まず言いだしたのが庁舎の建て替え、新築です。当面計画しかないのになぜ数十年の先まで使用する新庁舎の建て替えが最初に出てくるのでしょうか。

 月形市政は、松本市長からの構想を引き継ぐ形でJR新駅と周辺の宅地開発、それらと一体の中央道路の大型プロジェクトに取り組んできました。続けて取り組もうとしているのが新庁舎です。コンサートホールもない、劇場もない、映画館もない糸島で、なぜ真っ先に役場の新築なのか、はい、そうですか、と素直に言えない点なのです。